会津の女性たちの風習のひとつである【歌詠み】は、三十三観音巡りのそれぞれの観音について歌っているもので、お葬式や四十九日の納骨までの七日毎に地区の方々が集まり歌を詠んでいました。亡くなった方の魂が無事に三途の河を渡れるように導く役目があるそうです。
会津三十三観音は、主に農村部の結婚時期が近いお嫁さん同士が集まって三十三観音巡りをし、その後も「おかんのこ」(お観音講)と呼ばれる仲間となって、定期的に集まっては一緒に歌を詠み(練習)、歌詠みの後はしゃべりを楽しみ、時には旅行に行くなどしていました。出掛ける機会の少なかったお嫁さんの息抜きのために始まった風習なんだと思いますが、60代の私の母は今でも「おかんのこ」に毎月楽しそうに出掛けて行きます。
農村部に行けばまだこの風習が残っている地区はありますが、でも若いお嫁さんまで受け継がれている地区はなかなか無く、また、お葬式を家でやる事も少なくなって来たため、歌詠みの風習も薄れてきているのが現状です。
しかし、「やっていれば参加する」「少し気になってはいる」という方は沢山いると思います。そこで、歌詠みが継承されている荻窪地区のお母さん方から歌詠みを伝授してもらい、ついでに座禅とお茶会もしちゃいましょう♪
主催の私達も歌詠みは初体験!町内外、既婚未婚問わず、男女問わず、興味のある方はお一人でもぜひぜひご参加くださいね(^^)
この機会を通して参加者が少しでも地域の風習を知るきっかけになればいいなと思います。
【日程・タイムテーブル】
日時:11月11日(日)
14:00~14:20 座禅
14:20~14:25 陣形変え&休憩
14:25~14:30 趣旨説明
14:30~15:30 歌詠みレクチャー練習
15:30~17:00 お茶会(長福寺御住職もご一緒に)
【詳細】
場所:会津美里町長福寺
参加費:500円(お茶菓子付き)
参加者:15名程度
座禅しやすい格好でお越し下さい。